もうひとつのあしあと。

アルシルとクロウについて

アルシルとクロウです。
もうクロウに対するアルシルの態度は世話女房と言うか、
本当に親身になって心配して世話を焼いている姿が随所に出てくるので
私が語るまでではないと思います。
というか4って2人の話だと断定しても問題なry
……とはいいつつも、実は個人的にちょっと疑問に感じていたところもありました。
アルシルのクロウへの気持ちです。
アルシルのクロウへの気持ちは、多分恋なのかなとは思っていましたが、
兄を慕う妹のような思慕も感じられるので、恋とは断定できないなと思っていたのです。
が、しかし製品版で追加された黒王との最終決戦後の会話で、
全てが明らかにされました。
クロウとの出会いや思いをアルシルが語るシーンがありましたが、
セイニーやティティスたちがお喋りしている中で、
アルシルはクロウのことが好きだったのか、という話になって（振ったのはセイニー）
シャロットがアルシルさんは子供が好きだったんですね、意外でしたみたいな（何気にひどいぞシャロットｗ）
ことを言ったら、アルシルがこういいました
「違うわ。子供が好きだったのではなく、クロウが好きだったのよ」
「彼……クロウは私が住んでいた村を救った英雄であり、私の兄のような人なの……」
一部抜粋なのですが、
クロウに対する、アルシルの思いがはっきりとかいま見えるシーンです。。
そのあと、
「100年の時を越える恋かぁ……。
　なんかカッコいいなぁ」
とハヅキがいったあと、ここでアルシルは否定せずいいました。『構わない』　と。
『恋』でなかったのなら、アルシルは性格からしてすぐに『違うわ』といったかと思います。
でも、しなかった。それをしなかったということは……
もしかしたら『恋』だったのかもしれない、と自分で思っている、ということなのではないのかなと思います。
なので、アルシルにとってのクロウは
兄のようであり、憧れの人であり……そして何よりも大切な人だった、
正に、『恋』と呼べるような、思いを寄せた人物だったのだなぁということが分かると思っています。
（※補足※ただし、これはあくまでも私の見解なので、本編中に自覚した可能性も十二分にあると思います）

クロウとアルシル
アルシルからクロウへの思いは明確ですが、
クロウへのアルシルの思い、というのは、明確には分かっていない、というのが実情かなと思います。
ただ、言葉の端々にアルシルを大切にしていることはかいま見えています。
傭兵のことは、だいたい「おまえたち」というクロウですが、
アルシルにだけは「キミ」といって話しかけます。
特に、「決戦前」
「……キミにだけは言っておかなければならないことがある」といって
アルシルを呼び出し、自分の決意、思いを吐露して、去っていくところは、
数少ないアルシルに対する思いが見えるところだなと思います。
人づてではありますが、たてごとをアルシルに託す話もいいですよね。
クロウにとって、アルシルはなんなのか……それは憶測にしかすぎないですが、
妹の墓の前に佇むクロウの姿を見る時に、ふと思います。
彼にとってアルシルは、亡き妹と同じように大切な人だったのではないかな、と。
恋とまではいかないかもしれないけれど、
大切にされていたことは、きっとアルシルが誰より分かっているのではないかなと思います。