もうひとつのあしあと。

あまり更新しないので、できるだけコネタ出していくことにしました。
ジオコンとふたごで一つずつ、気が向いた時にやっていきます。

「大切に思う」

「分からないかもしれないけど」
「え？」
そうやって彼女は振り向いた。
金糸の髪が、風に舞う。
「貴方が思っている以上に、
あたしは貴方のこと、大切に思っているのよ？」


「ほっといてくれ」

「ほっといてくれ」
そうやって、蒼眼の瞳をすがめて、彼は行ってしまった。
心配そうに見つめる、赤い髪の彼女を見て思う。
（君は、幸せ者だよ）
だって、その台詞が難なくいえるってことは、
それくらい、思われて、構われてるってことなんだから。